テキストサイズ

S×強気で恋になる

第70章 出張大波乱!


「・・・・もしもし」
「あ?和也?またお前ら一緒か。契約とれたらしーな。おめでとう」
「・・・あぁ。で、用事は?純平に代わった方がいいのか?」
「だな。代われ」
「起こしたら掛け直す。」

そう言って切って
顔を背けていた純平の肩を叩く

すると、耳を塞いだまま
純平が顔をあげた


「もう終わった?」
「・・・あ、うん。・・また掛け直してって。お前に用事らしー」
「和也真一と同じ匂いする」
「え?あー、前も言ったろ。あいつが俺の真似したの」
「真一真似ばっかだなー」
「だろ?あいつ四男だから、実は甘えん坊なんだよ。昔から、強がりの泣き虫。お前と一緒だな」
「えー・・・そー、・・・あ、みて、・・!!これ、な、真一がくれた」

急に俺から離れてドタドタ荷物の方に走り
純平は小さなアルバムを持ってきた

「みてー・・・中見てー!な、俺!これも、俺・・・これも、これも、・・・すごい?」
「真ちゃんにもらったのか」
「・・・・みて、・・・俺・・・笑ってる」

うお!!!
これ泣くパターンじゃないのか?!
なんかすげー気分落ちてねぇ?!

急にズーンっとした空気を放つ純平を
抱きしめる

泣いたら面倒だからって言ったら最低だけど
本当にそうだから泣かないで!!

そう思いながら、頭を撫でると
純平が俺の首元を噛んだ

「?!?!っ、て・・・っーか、痕つけたろ!!!」
「・・・んー、してみたかった・・・和也したくなった?なんで、抱きしめるの?」

あれ?
なんかいつもと違う

そう思いながら、抱きしめていた手を離そうとすると純平の右手が俺の股間を握った

「え?!は?!っ、ちょ、純平?!」
「・・・やってあげる、俺ねー・・・んー・・・チャック開けれない・・・」
「酔っ払ってるだろ、やめろって。・・・ったく、・・・どーすんだよ・・・」


純平から離れて鏡に首筋をうつすと
くっきりとキスマークが付いていた


まずいって・・・・

藤間が・・・・
藤間に誤解されたらどーすんだよ


そう思って、またハッとする

俺なんで藤間にどう思われるか考えてんだ
やっぱ好き・・・になったってことか?!


くそー・・・こんなことになるとは




ストーリーメニュー

TOPTOPへ