
?…好き…?
第35章 不安?…
彼女との事を始まりから…
彼女との距離が、急速に縮まり始めたのは、お互いの携帯アドレスの交換からだ。
季節が暖かくなり始めた頃だったろうか。
仕事帰りに喫煙所で一服し、着替えを済ませた後、示し合わせた訳ではないが、建物から出るタイミングも一緒になった。
普段、携帯を持つ姿をあまり見ない彼女だったが、その日は家に連絡でもしている様で、携帯を持って歩いていた。
携帯を使い終えた様子の彼女が、こう話しかけてきた。
「アタシさ、職場のみんなの連絡先、ちっとも知らないのよねぇ(笑)、アナタの教えてくれるぅ?」
彼女は、仕事自体俺より先輩で、一緒になった部署にも、何年も先に勤めていた。
誰にでも気さくな彼女なのに、みんなの連絡先を知らないのか、そう思った。
と同時に、それなのに自分の連絡先を訊いてもらえる事を、とても嬉しく感じた。
「あぁ、いいよっ(笑)」
俺は二つ返事でOKした。
職員駐車場への坂道を下りながら、携帯を取り出し、互いの赤外線ポートを向け合った。
今にして思えば、彼女と只の同僚でなくなったのは、この時からだろう。
それから、時々仕事の事でメールのやり取りをしていた。
そんなある日、彼女の方から、一通のメールが入る…
『赤ちゃん流産しちゃった…、こんなに簡単に流産ってしちゃうんだね、それなのにうちの旦那は、少し前から私が具合が悪いって言ってるのに、家事をサボりたいだけだろ離婚だ、なんて言ってさ、ごめんね愚痴っちゃって』
実際には、もっと長い文章だった。
流産をする母親の苦しみ…
妊娠しているであろう妻が、体調不良を訴えている時に、離婚を仄めかしたという彼女の夫…
俺は許せなかった。
無性に腹が立った。
彼女との距離が、急速に縮まり始めたのは、お互いの携帯アドレスの交換からだ。
季節が暖かくなり始めた頃だったろうか。
仕事帰りに喫煙所で一服し、着替えを済ませた後、示し合わせた訳ではないが、建物から出るタイミングも一緒になった。
普段、携帯を持つ姿をあまり見ない彼女だったが、その日は家に連絡でもしている様で、携帯を持って歩いていた。
携帯を使い終えた様子の彼女が、こう話しかけてきた。
「アタシさ、職場のみんなの連絡先、ちっとも知らないのよねぇ(笑)、アナタの教えてくれるぅ?」
彼女は、仕事自体俺より先輩で、一緒になった部署にも、何年も先に勤めていた。
誰にでも気さくな彼女なのに、みんなの連絡先を知らないのか、そう思った。
と同時に、それなのに自分の連絡先を訊いてもらえる事を、とても嬉しく感じた。
「あぁ、いいよっ(笑)」
俺は二つ返事でOKした。
職員駐車場への坂道を下りながら、携帯を取り出し、互いの赤外線ポートを向け合った。
今にして思えば、彼女と只の同僚でなくなったのは、この時からだろう。
それから、時々仕事の事でメールのやり取りをしていた。
そんなある日、彼女の方から、一通のメールが入る…
『赤ちゃん流産しちゃった…、こんなに簡単に流産ってしちゃうんだね、それなのにうちの旦那は、少し前から私が具合が悪いって言ってるのに、家事をサボりたいだけだろ離婚だ、なんて言ってさ、ごめんね愚痴っちゃって』
実際には、もっと長い文章だった。
流産をする母親の苦しみ…
妊娠しているであろう妻が、体調不良を訴えている時に、離婚を仄めかしたという彼女の夫…
俺は許せなかった。
無性に腹が立った。
