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?…好き…?

第35章 不安?…

「キャハハハ…」
子供…?
おもちゃのものらしき音も聞こえる。
彼女の子供の声…!?
「おじちゃんっ!今何してるのっ!(笑)」
嘘だろぉ…
何でわざわざ、子供に電話なんか…
何だっつぅんだよっ…
ん…?
俺…
また…
些細な事…
気にしてないか…?
「あ~、おじちゃんねぇ~、おウチ着いて、車降りたとこだぁ~…」
「えっ!?なぁにっ!?」
子供らしい…
訊いておいて、話通じてねぇ…(苦笑)
「だからぁ~、おウチ着いたところだよ…」
「○○ちゃんもっ、おじちゃんに会いたかったぁっ!」
会いたかった、って…
言われても、なぁ…
「だって○○ちゃん、お熱下がってなかったんでしょ~、また、今度なぁ」
「またこんどぉ~?」
「あぁ、また今度遊ぼうな…」
「うんっ、またこんどあそぼぉっ!」
何やってんだぁ…
俺ぁ…
こんな事…
言わせる為に…
わざわざ…
何なんだよ…
しかし、子供は無邪気でいい…
俺と彼女が…
何をしたか、なんて…
知る筈もないしな…
彼女の声が微かに聞こえる。
子供に、何を話したらいいか、耳打ちしているのだろう。
しかし、直接話す気配はない様だ。
「あぁ…、またな…、じゃぁ…、電話切るぞ…」
「はぁ~いっ!ばいばぁ~いっ!」
「ハイ…、バイバイ…」
ったく…
何考えてんだか…
あの女(ひと)はよ…
俺は何故か、かったるい様な、そんな感じだった。
しかし…
会いたかった、かぁ…
何で俺…
あの子に好かれてんだかなぁ(苦笑)…?
また今度…
ねぇ…
彼女の子供達に顔を合わす事は、決して嫌な事ではない。
寧ろ、たまには自分の子供達より小さな、より可愛くて無邪気な子達に会えるのは、嬉しくさえある。
だが…
やはり何かがしっくりこない…

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