
?…好き…?
第31章 帰り道…
行きたい…
本当は…
このままずっと…
「なぁ~んだ、つまんなぁい」
俺も…
俺だって…
「いい加減、帰らなきゃ…」
車を降りた…
降りてしまった…
「んじゃ、またね」
俺の言葉に、彼女は手を振りながら、車を出す…
俺は、彼女の車が角を曲がり見えなくなるまで、ずっと見つめていた…
彼女の車が見えなくなって、俺はまるで、永遠の別れかのように、肩を落としながら振り向いた。
そして、食糧どころか水も無い、渇れ果てた砂漠を歩かねばならぬかの様に、力を振り絞ってゆっくりと歩み始めた…
俺は、彼女にとって、いったい何なのか…?
もう異性ではない…?
いや…
初めから、そんなモノではなかったのか…?
でも…
じゃあ、あの日…
『…深いkissは…』
『…好きって言ってるじゃない…』
あの言葉は…?
今の彼女が、時間や身体が、そんな状態ではないからなのか…?
俺は、いったいどうしたいのか…?
彼女の身体が欲しい…?
確かに欲しい。
でも…
今日の様にただ買い物をして、お茶を飲んで、煙草を吸って、お喋りをして…
それだけでも…
充分に楽しい…
………
何故彼女は今又、ドライブに誘ったのだろう…?
行きたかった…
彼女といられる、ギリギリの時間を、ずっと彼女と過ごしたかった…
でも…
でも、もし行っていたら…?
もしかしたら…
俺との関係を、俺が望んでいない答えを…
それを話す為に…
………
それは考え過ぎだろうか…?
だけど…
あの会話の流れで…
まさか、何処かで俺の期待に応えよう、などと思っている筈もないだろう…
……………
愛する家族の元へ、帰ろうと歩んでいる筈が、俺の頭の中には、彼女との事しか浮かんでこなかった。
本当は…
このままずっと…
「なぁ~んだ、つまんなぁい」
俺も…
俺だって…
「いい加減、帰らなきゃ…」
車を降りた…
降りてしまった…
「んじゃ、またね」
俺の言葉に、彼女は手を振りながら、車を出す…
俺は、彼女の車が角を曲がり見えなくなるまで、ずっと見つめていた…
彼女の車が見えなくなって、俺はまるで、永遠の別れかのように、肩を落としながら振り向いた。
そして、食糧どころか水も無い、渇れ果てた砂漠を歩かねばならぬかの様に、力を振り絞ってゆっくりと歩み始めた…
俺は、彼女にとって、いったい何なのか…?
もう異性ではない…?
いや…
初めから、そんなモノではなかったのか…?
でも…
じゃあ、あの日…
『…深いkissは…』
『…好きって言ってるじゃない…』
あの言葉は…?
今の彼女が、時間や身体が、そんな状態ではないからなのか…?
俺は、いったいどうしたいのか…?
彼女の身体が欲しい…?
確かに欲しい。
でも…
今日の様にただ買い物をして、お茶を飲んで、煙草を吸って、お喋りをして…
それだけでも…
充分に楽しい…
………
何故彼女は今又、ドライブに誘ったのだろう…?
行きたかった…
彼女といられる、ギリギリの時間を、ずっと彼女と過ごしたかった…
でも…
でも、もし行っていたら…?
もしかしたら…
俺との関係を、俺が望んでいない答えを…
それを話す為に…
………
それは考え過ぎだろうか…?
だけど…
あの会話の流れで…
まさか、何処かで俺の期待に応えよう、などと思っている筈もないだろう…
……………
愛する家族の元へ、帰ろうと歩んでいる筈が、俺の頭の中には、彼女との事しか浮かんでこなかった。
