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?…好き…?

第31章 帰り道…

知れないのに…
ダメ…?
ダメって何が…?
俺は、いったい…?
「う~ん、あんまり考えたことないなぁ」
え…?
何だそれ…?
「え?だって前に、『異性だから』って言葉、先に出したのそっちじゃ…?」
「それは、アナタが、アタシを異性に扱うからぁ…」
何だそれ?
何だそれ?何だそれ?何だそれ…!?
そもそもっ…
先にハグしたのはっ…
カラオケはラ○ホ
何て言ったのはっ…
それさえなきゃっ…
俺はっ…
俺はこんなっ…
こんな風にっ…
実際ラブ○行ったのだってっ…
殆どアンタが誘導してっ…
……………
彼女のせいにして…
俺はなんて情けない奴なのだろう…
「じゃあ…、もう嫌なのかよ?」
やけくそだった。
悔し紛れだった。
彼女の耳元で囁いた。
その言葉を出さず、『kissしちゃダメなのか?』と言わんばかりに。
「こんなアナタの家の近所で…、誰かに見られたらどうするのぉ?そうなったら、この関係も終わりなのよぉ?」
言ってる事は、もっともだ。
しかし、それは本心か?
今まで、あんなに大胆な事をしてきた女(ひと)の台詞か?
ただの作った台詞じゃないか…
もう駄目なんだ…
そう思えた…
ただ…
不思議な事に…
それでも?
それなのに?
彼女は手を離しはしなかった。
「ハイハイ、そうだねっ…」
少しすねた風に、そう言うしか出来なかった。
「○○駅までドライブするぅ?」
え…?
そりゃぁ…
彼女の帰り道…
ただ横に、俺を乗せるだけだろうけど…
又、ますます、彼女の考えが分からなくなった…
しかし、それはさておき、いい加減タイムリミットだ。
「いくらなんでも、今日これからはムリだよ、帰るの夜になっちまう、もっと早く言えよ…」

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