
?…好き…?
第29章 分からない…
「○○ちゃんは心配だけど、いいの、アイツに少しはアタシの苦労、分からせてやらなきゃっ」
彼女は本当は赤ちゃんと一緒に居たい時期。
でも、持病の為に『乳癌』の治療費にさえ苦労しているから、働いている様なものだ。
働きながら赤ん坊を育てる。
そりゃあ保育園などにも世話になっているワケだが、それにしたって大変な事だろう。
「んじゃ、職場の駐車場もなんだから、どっか近くの公園にでも行くか?」
「うん、そうね」
そうは言っても、大した時間はないだろう。
お喋りをするだけだ。
移動してからも、大半は彼女の話を聞いているだけだ。
それで彼女が楽しければいい…
そう思っているのに…
思っている筈なのに…
彼女の唇ばかりを見つめている自分に気が付いた…
この
唇を…
ダメだっ…
自信がない…
拒まれない自信が…
自信…?
なんで自信が必要なんだ…?
別に襲いかかってしまえばそれでいいんじゃ…?
嫌がられたりしたらやめれば…?
ホントに…
なんなんだ…
俺…?
…
自然に?
それとも勝手にと言うべきか?
口から言葉が飛び出した。
「最近、あんまり構ってくれないから、つまんないな」
「だって忙しいんだから、仕方ないでしょぉ~」
「違う、そうじゃぁなくて、喫煙所で2人の時とかさ、前は今みたい寒い時期なんか、もっとくっつけ、とかそっちからしてくれたの…に…」
言ってしまった。
そういう事はしたくない。
そう言われるかも知れないのに。
浮気相手に言われても、どうって事ない筈なのに…
今、俺が一番恐れている事を…
言われるかも知れないのに…
馬鹿だ…
俺は…馬鹿だ…
頼む…
そんな事ないよ、と…
構わないのには理由がある、と…
言ってくれ…
彼女は本当は赤ちゃんと一緒に居たい時期。
でも、持病の為に『乳癌』の治療費にさえ苦労しているから、働いている様なものだ。
働きながら赤ん坊を育てる。
そりゃあ保育園などにも世話になっているワケだが、それにしたって大変な事だろう。
「んじゃ、職場の駐車場もなんだから、どっか近くの公園にでも行くか?」
「うん、そうね」
そうは言っても、大した時間はないだろう。
お喋りをするだけだ。
移動してからも、大半は彼女の話を聞いているだけだ。
それで彼女が楽しければいい…
そう思っているのに…
思っている筈なのに…
彼女の唇ばかりを見つめている自分に気が付いた…
この
唇を…
ダメだっ…
自信がない…
拒まれない自信が…
自信…?
なんで自信が必要なんだ…?
別に襲いかかってしまえばそれでいいんじゃ…?
嫌がられたりしたらやめれば…?
ホントに…
なんなんだ…
俺…?
…
自然に?
それとも勝手にと言うべきか?
口から言葉が飛び出した。
「最近、あんまり構ってくれないから、つまんないな」
「だって忙しいんだから、仕方ないでしょぉ~」
「違う、そうじゃぁなくて、喫煙所で2人の時とかさ、前は今みたい寒い時期なんか、もっとくっつけ、とかそっちからしてくれたの…に…」
言ってしまった。
そういう事はしたくない。
そう言われるかも知れないのに。
浮気相手に言われても、どうって事ない筈なのに…
今、俺が一番恐れている事を…
言われるかも知れないのに…
馬鹿だ…
俺は…馬鹿だ…
頼む…
そんな事ないよ、と…
構わないのには理由がある、と…
言ってくれ…
