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?…好き…?

第29章 分からない…

俺は、ほんの数十秒で、そんな妄想をしてしまった。
実際にしていたのは、彼女の乳房を軽く包む様に触れ、彼女の身体を引寄せ、そのスリムなヒップに、僅かに股○を当てただけだった。
しかし、その程度に彼女の身体に触れることさえ、もう何ヶ月ぶりだ。
半年ではきかない。
それだけでも、俺の身体は悦んでいた。
本当に勃○しかけていた。
勿論気持ちの方もだ。
彼女は、何も否定しなかった。
嫌がる素振りは、見せなかった。
それも又、俺の心を躍らせた。
しかし、やはりここでは、これ以上は…
他に、職員も大勢居る時間帯だ。
俺は、○間が膨らんでしまう前に彼女から離れた。
すると彼女が
「アタシさぁ、放射線治療でまだらになってるの治らなくてさぁ…」
…?…
…来た…
やっぱり拒むのか。
それはそれで、仕方ないと思っている。
だけど、そもそも彼女とまともにえっ○した時、彼女は病気の術後で、手術のマーキングやら絆創膏やらが生々しく残っていた。
俺には、そんな事、気にもならなかった。
それどころか、それでも俺には、充分過ぎるほど、彼女は魅力的だった。
胸がまだら?
だからどうだと云うのだ。
大丈夫だよ、気にするな、貴女は充分素敵で魅力的だよ、そう思って、そういう意味を込めて言った。
「俺は、それでもオッケーだけど?」
「嫌よそんなの…」
「じゃ、治ったらね」
「当分ムリね…」
拒まれてる、そう思えた。
いや、拒まれてるに決まってる。
でも、彼女は今、抱きついてきた…
それは何でだ…?…
俺が抱きついて胸を触っても、それを拒みはしないのは何でだ…?…
粗○ンだの、下手だの、ストーカーだの、ずけずけと悪態をつくことの出来る彼女が、何故嫌なら『嫌』と言わないのだ…?…

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