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?…好き…?

第28章 どうしたい…

その日は、そんな感じで話を終え、それぞれ帰路についた。
しかし…
彼女とはもう…?
彼女の言葉は…
そういう…
意味なのか…?
だとしたら…?
だからどうだというのだ?
浮気したけりゃ、他に女を探せば?
それでいいんじゃないのか?
いったい、俺はどうしたいというのか…?
彼女は、出産して髪がゴッソリ抜けた、なんてことも言っていた。
その上に、胸がまだら?
そんな彼女と?
何が出来る?
育児に、仕事に、自分の身体の治療…
そんな彼女と…
何が出来ようか…
俺は…
彼女に…
何を望むというのか…?
又、何もない日々が続く。
何もない…日々が…
ある日、又彼女と帰る時間が一緒になった。
俺達の働くフロアから、一緒に出発した。
更衣室は、男女フロアも違う。
「それじゃ、お疲れ様でしたぁ」
「お疲れ様でしたっ」
それぞれのフロアに行く為に別れた。
着替えてから、トイレを済ませ、職員駐車場へ向かう。
俺がトイレに行っていた分、おそらく彼女は、もう建物を出ているくらいだ。
職員駐車場へ着いてしまう前に、もう一度顔を合わせようと思って、俺は急いだ。
職員通用口に着いたが、やはり彼女の姿が見えない。
もう駐車場へ向かっているのだろう。
彼女がわざわざ俺を待つワケがない、そう思えた。
駐車場へと急ぐ。
が、全く彼女の姿が見えない。
駐車場に着いてしまった。
アレ…?
彼女の車がまだある…?
彼女は…?
一緒に部署を出発したタイミングを考えれば、そんなに到着がズレる筈がない。
なんでだ…?
そんなにズレるワケがないと思った俺は、数分だけだが、自分の車に乗り込み待ってみた。
いつもの彼女なら、いや、今までの彼女なら、後から来て俺が車に居たなら、一声掛けてから帰る筈…

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