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「いや…、いいよ、分身て思ってくれて…、俺って何？って思っちゃってたけど…」
「ばかねぇ、アナタ、は、アナタ、よ」
「そっか…」
「そうよぉ」
「あ…、俺もう時間だ、ごめんね急に電話して」
「ううん、退屈してたからぁ」
「退屈しのぎになったかい？」
「うん、楽しかったわぁ」
「良かった、それじゃまたね」
「うん、じゃあねぇ」
………
分身…か…
………
それに…
アナタはアナタ…って…
………
答えになっているのか…
いないのか…？
………
ただ…
嫌がられたりはしていない…
ってトコか…？
……………
だけど…
嫌がってない…
というだけ…
………
それしか…
分からない…
………
Kiss…
以上の事は…？
………
望んでは…
いな…い…？
………
そんな…
気が…する…
………
気を許してる分身…
そう言われて、嬉しくはある。
いや、間違いなく嬉しい。
だが…
気を許してる分身…
それは…？
異性として見られてはいない…のか…？
それに…
何故…なんだ…？
こんなに…気に…なるのは…？
俺は…
彼女と…
ヤッた…
それは事実…
最高だった…
そもそも…
所謂浮気…
浮気なんて…
それだけの事…
快感を得られればそれでいい…筈…
だけど…
俺は…
彼女とヤッて…
嬉しい…と…
思った…
いや…
今も…
思って…いる…
彼女と…
又…シたい…？
今…それは…
ムリだ…
分かりきった事じゃないか…
仕事も育児も…
彼女には…
あるんだぞ…
なのに…
気付くと…
彼女の事を…
考えているのは…
……………
それから、幾日か経った時、彼女と２人きりになった。
彼女が、保育園への迎えがある仕事帰り、職員駐車場での事だ。
腕時計を見て、彼女が言う。
「少しなら大丈夫ね、ねぇ、一服させてくれない？」