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そんな彼女に、俺は、より一層強く惹かれていっていたのかもしれない…
「うん、今まで色々ありすぎて、くよくよしてたって仕方無いな、って…、アタシ元々忘れっぽいし(笑)、一晩寝たら嫌なことみんな忘れる様にしてるのぉ(笑)」
「アンタホンットに強いよ…、なのに…、俺なんか…、ちっぽけな事で…、いっつも…」
彼女の強さに、思わず甘えたことを口にしてしまった。
「なぁによぉ？何かあるのぉ？」
「あ…、何て言うかさ…、こないださ…、遠くから○○さん見つけて…、『お～いっ』なんて…、アンタ嬉しそうに…、大声で声掛けたり…、あまり好きじゃないって言ってた人なのに…、そんな風に声掛けるんだ…、なんて思ったりして…」
「産休明けで、みんな久しぶりで懐かしくなっちゃって、○○さんだ～って、なんか嬉しかったからぁ、それが何よぉ」
「なんかさ…、最近…、俺からばっかりちょっかい出して…、あんな風に明るくっていうか、声掛けてもらってないっていうか…、構ってもらってないっていうかさ…」
「なぁ～んだ、そんなこと思ってたのぉ、それはさぁ、それだけアナタには気を遣う必要がない、ってことじゃない、それだけアナタに気兼ねしなくていい、って思ってるってことよぉ」
「そうなの…？」
「そうよぉ～、それだけアナタには、気を許してるのっ」
「そうなのかぁ…、なんか…、ちょっかい出したりしていいのか…、分かんなくなっちゃって…」
「前から言ってるじゃない、アナタはアタシを分かってくれる分身…アナタ色々出来るし、分身なんて失礼かな？」