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?…好き…?

第27章 復帰…

Kiss…
したいっ…!!
彼女の魅力的なその唇に…
俺の唇を…
重ねた…
ほんの一瞬だけ…
俺は又、彼女の顔を、覗き込む。
カワイイよぉ…
そう…
思った…
俺が…
ずっと…
忘れられない…
あの『微笑み』に…
感じた…
いや…
そう思いたかっただけ…?
そう思い込もうとしているだけ…?
そう願っているだけ…?
そうなのかもしれない。
俺は、まるで確かめる様に…
もう一度…
彼女の厚くも、薄くもない、少なくとも俺にとっては、可愛くて魅力が溢れるその唇に…
俺の唇を…
重ねた…
ほんの一瞬のkiss…
言うなれば…
年頃になって、初めてした時の様な、本当に軽いkiss…
いい歳になって…
今までに何人とも…
kissなんて…
してきている筈なのに…
それなのに…
まるで…
若い頃に還った様に…
全身に電流でも走ったかの様に…
ビリビリと感じる…
俺の鼓動は早まり、ドクドクと大きく脈打った…
彼女は拒まなかった。
ニコリと小さく笑っている…
あの…
微笑み…
やっぱり…
初めて彼女の美しい裸身を…
この目に映したあの時の…
微笑みと…
同じ微笑みに…
感じた…
俺は…
嬉しくて…
嬉しくて仕方なかった…
ほんの数週間ぶりの、彼女の唇の感触…
だけど俺には…
とても…
とてもとても長かった…
数週間ぶりの…
彼女との口づけ…
待ち望んでいた…
彼女とのKiss…
どうしてもっと、早くしなかったのだろう…?
こんなに嬉しくなれることを…?
ずっと…
彼女を抱き締めていたい…
もっと…
彼女の体温を、柔らかな感触を…
感じていたい…
なんでここは職場なんだ…
そう、今は職場の小休憩だ。
もっと味わっていたいその感覚に、後ろ髪を引かれる想いだったが、俺は彼女から離れた。

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