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?…好き…?

第25章 治療…

……………
『好きって…言ってるじゃない…』
『もし、胸を取ることになったら、アナタと友達でいられなくなっちゃう…』
『アナタは、異性なの…』
『アナタと繋がりたかったの…』
……………
忘れろ…
忘れるんだ…
……………
俺に平凡な毎日が戻った。
介護や子育てや、忙しくもあるが、円満な家庭。
安月給ではあるが、毎日仕事をしに行き、家に帰る日々。
妻を、子供を、家族を、愛している。
これでいい。
これで…
……………
そう思っていたのも束の間。
一通のメールが入る…
!?
彼女から…!?
メールを開く。
『今日職場に行ったんだよ、役所に行ったり色々したんだ、予定が狂っちゃったのを伝えに行ったの、保育園早くても○月から、空きがなかったら来年の4月だって、皆に会いたかったし、ちょっとボヤキたかったの、ほんの数ヶ月だけど懐かしかった、早く戻って働きたい、アナタいないし…、予定狂っちゃったし、私も狂いたい!』
俺が居ない時に来たんだ…
しかし…
何だコレ…?
狂いたいって…?
『何だよ、俺が居ない時に職場行ったのかよ、それに狂いたい、って何を言ってんだか(笑)』
メールを返した。
特に返信はなかった。
まぁ、そんなもんだよな…
俺は、何を期待しているのだろう…
『アタシって…冷たいから…』
また、あの言葉が蘇っていた…
やっぱもう何もないよな…
………
会いたい…
ただ会うだけでも…
それでもいい…
会いたい…
いったい…
どうしちまったんだ…
俺…
こんな…
………
彼女から電話がきた。
俺…
浮かれてる…?
電話がきたところで、産まれたばっかりの赤ちゃん居るんだ…
何も…
会うことさえ…

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