
?…好き…?
第24章 産後…
「そこの体温計、取ってくれる」
「はいョ…」
テレビの載った台の横に下がっている、体温計を彼女に渡した。
赤ちゃんに微笑みながら、赤ちゃんの体温を、彼女は計る…
その顔は、本当に幸せそうな、母の顔…
どこが、と説明も出来ないのだが、俺がずっと忘れることの出来ない、あの微笑みとは、また違う微笑み…
俺には、その彼女の微笑みが、姿が、とても魅力的に思えた…
ダメだっ…
何を考えてるんだっ…
俺はっ…
『赤ちゃん』という話題があることも手伝ってか、彼女のお喋りは止まらない。
俺は、相槌を打っているばかりだ…
でも、もう、そろそろいい時間だ。
なのに…
彼女と離れたくない…
今…
このまま…
帰ってしまったら…
仕事仲間として以外では、二度と会えない様な、そんな気がした…
俺は知らぬ間に、拳を握り締めていた…
もう少し…
もう少しだけ…
「あの…さ…、また…、赤ちゃん抱かせてくれる…?」
「すればいいじゃない?」
何でわざわざ訊くの?と言わんばかりに、彼女は答えた。
「いいの?」
「うん、いいわよ」
俺は、彼女の宝物を抱き上げた…
ホントに小さくて…
俺には、片腕で抱けるサイズだ…
俺はそのまま、彼女に視線を注いだ。
幸い、彼女は赤ちゃんを見ている。
口元がソックリだ…
彼女の…
唇…
自分の唇を、彼女に近付ける寸前だった。
ダメだっ…
馬鹿かっ…
俺はっ…
「何よ?」
彼女が俺の視線に気付いた。
俺はドキリとした。
彼女に悟られない様に、わざと大袈裟に、赤ちゃんと彼女の顔を見比べた。
「(似てるの)口、カナ?(笑)」
「アタシに似たら、色悪い口だわ(笑)」
「そうかい?そんなことないよ」
少なくとも俺には、そそられる唇だ…
「はいョ…」
テレビの載った台の横に下がっている、体温計を彼女に渡した。
赤ちゃんに微笑みながら、赤ちゃんの体温を、彼女は計る…
その顔は、本当に幸せそうな、母の顔…
どこが、と説明も出来ないのだが、俺がずっと忘れることの出来ない、あの微笑みとは、また違う微笑み…
俺には、その彼女の微笑みが、姿が、とても魅力的に思えた…
ダメだっ…
何を考えてるんだっ…
俺はっ…
『赤ちゃん』という話題があることも手伝ってか、彼女のお喋りは止まらない。
俺は、相槌を打っているばかりだ…
でも、もう、そろそろいい時間だ。
なのに…
彼女と離れたくない…
今…
このまま…
帰ってしまったら…
仕事仲間として以外では、二度と会えない様な、そんな気がした…
俺は知らぬ間に、拳を握り締めていた…
もう少し…
もう少しだけ…
「あの…さ…、また…、赤ちゃん抱かせてくれる…?」
「すればいいじゃない?」
何でわざわざ訊くの?と言わんばかりに、彼女は答えた。
「いいの?」
「うん、いいわよ」
俺は、彼女の宝物を抱き上げた…
ホントに小さくて…
俺には、片腕で抱けるサイズだ…
俺はそのまま、彼女に視線を注いだ。
幸い、彼女は赤ちゃんを見ている。
口元がソックリだ…
彼女の…
唇…
自分の唇を、彼女に近付ける寸前だった。
ダメだっ…
馬鹿かっ…
俺はっ…
「何よ?」
彼女が俺の視線に気付いた。
俺はドキリとした。
彼女に悟られない様に、わざと大袈裟に、赤ちゃんと彼女の顔を見比べた。
「(似てるの)口、カナ?(笑)」
「アタシに似たら、色悪い口だわ(笑)」
「そうかい?そんなことないよ」
少なくとも俺には、そそられる唇だ…
