
?…好き…?
第23章 赤ちゃん…
「はは…抱っこしてたら熱くなってきちゃった」
赤ちゃんをベッドに降ろした。
「俺、そろそろ帰るわ…もういい加減、面会時間過ぎてっし」
「そう、じゃ、○○ちゃん、そこまでおじちゃん送りましょぉ~」
「いいよぉ、産まれたばっかの赤ちゃん連れて来なくったってぇ」
一緒に一服しにこそ行ったが、いや、だからこそ思ったのだが、彼女は昨日出産したばかり。
彼女の歩みはかなりゆっくりだった。
麻酔をかけ、痛みを伴わない、特定疾患の為、身体に負担を極力かけない分娩をしたとはいえ、負担はかかっているのだ。
彼女を心配して、見送りなどいらない、そういう意味でそう言った。
「大丈夫よ、そこの出入口までだから」
彼女には俺の真意が伝わらなかった様だ。
『アタシって…冷たいから…』
そう言って、コンビニで俺を置いて去った彼女に、今日は見送られるのか…
何故か、そんな風に思えた。
ホントに…
この女(ひと)は…
どういうつもりなんだか…
「そんじゃ」
「うん、ありがとね」
そのフロアの、エントランスの入口まで見送られ、彼女と別れる。
可愛かったな…
赤ちゃん…
エレベーターに独り乗って、想いを馳せていた…
エレベーターを降り、出入口に向かって歩く。
外に出て、俺は何気なく空を見上げた。
とても、綺麗な星空に思えた。
こんな風に空を見上げるのは、久しぶりな気がする。
そして、久しぶりに見た彼女…
俺は、彼女のベッドで隣に座り、只々胸を高鳴らせ、ロクに顔を見られなかった。
でも、僅かに見た彼女の顔は、とても幸せそうに思えた…
病気の事など微塵も感じられない、幸せな女性の顔に…
幸せな母の顔に…
赤ちゃんをベッドに降ろした。
「俺、そろそろ帰るわ…もういい加減、面会時間過ぎてっし」
「そう、じゃ、○○ちゃん、そこまでおじちゃん送りましょぉ~」
「いいよぉ、産まれたばっかの赤ちゃん連れて来なくったってぇ」
一緒に一服しにこそ行ったが、いや、だからこそ思ったのだが、彼女は昨日出産したばかり。
彼女の歩みはかなりゆっくりだった。
麻酔をかけ、痛みを伴わない、特定疾患の為、身体に負担を極力かけない分娩をしたとはいえ、負担はかかっているのだ。
彼女を心配して、見送りなどいらない、そういう意味でそう言った。
「大丈夫よ、そこの出入口までだから」
彼女には俺の真意が伝わらなかった様だ。
『アタシって…冷たいから…』
そう言って、コンビニで俺を置いて去った彼女に、今日は見送られるのか…
何故か、そんな風に思えた。
ホントに…
この女(ひと)は…
どういうつもりなんだか…
「そんじゃ」
「うん、ありがとね」
そのフロアの、エントランスの入口まで見送られ、彼女と別れる。
可愛かったな…
赤ちゃん…
エレベーターに独り乗って、想いを馳せていた…
エレベーターを降り、出入口に向かって歩く。
外に出て、俺は何気なく空を見上げた。
とても、綺麗な星空に思えた。
こんな風に空を見上げるのは、久しぶりな気がする。
そして、久しぶりに見た彼女…
俺は、彼女のベッドで隣に座り、只々胸を高鳴らせ、ロクに顔を見られなかった。
でも、僅かに見た彼女の顔は、とても幸せそうに思えた…
病気の事など微塵も感じられない、幸せな女性の顔に…
幸せな母の顔に…
