
?…好き…?
第23章 赤ちゃん…
何だか、違和感と云うか、妙な気分だった…
「ここだよぉ」
彼女の、実年齢より幼い声が聞こえた…
周りの事が気になりながら、そっと静かに、少しだけカーテンを開けた。
ベッド脇のテレビが載っている小さな箪笥と云うか荷物入れの前に、赤ちゃんのベッドが置いてあり、彼女はベッドの端に座っていた。
「コレ…」
とても静かな部屋の中で、俺は思うように喋れなくなっていた…
「ありがと~、こっちどうぞ」
彼女は自分が端の方に避け、ベッドの、赤ちゃんの直ぐ横に、俺を導いた。
スペースは決して広くはなく、椅子などはない。
彼女が寝るベッド…
ケーキの箱を早速開けて、食べ始めようとする彼女を横目に、気が引けながら、俺は座った…
こんな風に、彼女の真隣に座るのも、とても久しぶりだ…
そのうえ、彼女が寝る為のベッドの上…
触れてもいないのに、彼女の体温を感じる気がする。
俺の鼓動は早まり、身体は熱くなっていた…
「待っててね、これ食べたら一服しましょ」
「うん…、あぁ…」
照れなのか何なのか、俺は彼女の顔が直視出来ずに、只ひたすら赤ちゃんを見ていた…
カワイイな…
俺は子供や赤ちゃんが好きだ。
赤ちゃんが何もしていなくても、呼吸をして胸やお腹が上下しているだけで、いつまででも見ていられるかもしれない。
ここに、赤ちゃんが居るのは、静かな産婦人科の部屋で、気まずくなっている俺に、彼女を直視出来なくなっている俺には、幸いだった。
彼女が一つケーキを食べ終えた様だ。
彼女はすかさず2コ目に手を付けた。
「一気に全部食うんかいっ」
「うんっ、だって赤ちゃん産まれて、やっと何食べても良くなったんだもんっ」
ようやくこの場から、逃れられるかと思ったのに…
「ここだよぉ」
彼女の、実年齢より幼い声が聞こえた…
周りの事が気になりながら、そっと静かに、少しだけカーテンを開けた。
ベッド脇のテレビが載っている小さな箪笥と云うか荷物入れの前に、赤ちゃんのベッドが置いてあり、彼女はベッドの端に座っていた。
「コレ…」
とても静かな部屋の中で、俺は思うように喋れなくなっていた…
「ありがと~、こっちどうぞ」
彼女は自分が端の方に避け、ベッドの、赤ちゃんの直ぐ横に、俺を導いた。
スペースは決して広くはなく、椅子などはない。
彼女が寝るベッド…
ケーキの箱を早速開けて、食べ始めようとする彼女を横目に、気が引けながら、俺は座った…
こんな風に、彼女の真隣に座るのも、とても久しぶりだ…
そのうえ、彼女が寝る為のベッドの上…
触れてもいないのに、彼女の体温を感じる気がする。
俺の鼓動は早まり、身体は熱くなっていた…
「待っててね、これ食べたら一服しましょ」
「うん…、あぁ…」
照れなのか何なのか、俺は彼女の顔が直視出来ずに、只ひたすら赤ちゃんを見ていた…
カワイイな…
俺は子供や赤ちゃんが好きだ。
赤ちゃんが何もしていなくても、呼吸をして胸やお腹が上下しているだけで、いつまででも見ていられるかもしれない。
ここに、赤ちゃんが居るのは、静かな産婦人科の部屋で、気まずくなっている俺に、彼女を直視出来なくなっている俺には、幸いだった。
彼女が一つケーキを食べ終えた様だ。
彼女はすかさず2コ目に手を付けた。
「一気に全部食うんかいっ」
「うんっ、だって赤ちゃん産まれて、やっと何食べても良くなったんだもんっ」
ようやくこの場から、逃れられるかと思ったのに…
