
?…好き…?
第22章 出産…
行こう。
家族と過ごせる時間。
信じてもらえないかもしれないが、この時間(とき)は、俺にとって尊いものだ。
本当にそう思っている。
だけど…
彼女と赤ちゃんが病院にいるのは、今だけ…
退院してしまったら、次に会うのがいつになるのか、いや、多分本当に何ヶ月も会えない…
彼女は育児休暇は取るつもりはない、と簡単に考えている様だが…
新生児が簡単に保育園に預けられる筈がない。
病気の治療もしなければならない彼女が、予定通りに仕事に復帰出来るワケがない…
俺はそう思っている。
やっぱり会いに行こう…
夕方まで家族と存分に過ごそう。
彼女の夕食前くらいに少しだけ…
ほんの少しだけ…
下手な言い訳は考えることも出来なかった。
出産した先輩に面会する。
ハッキリそう言った。
あまり喜ばしい顔はしなかった。
当然だろう。
しかし、出産の面会なのだから、とウチの買い物と一緒に、ミルクを買って俺によこした。
ウチのヤツは、本当に出来たヤツだ。
それなのに俺は…
最低だ。
本当に最低だ…
分かってる。
でも…
……………
家族との外出が長引いた。
家族に八つ当たりしてしまった。
本当に最低だ…
ともかく出掛ける。
平日の夕方。
予想以上に道路が混んでいる。
途中彼女の希望通りにケーキを買う。
夕食前どころか面会時間ギリギリになりそうだった。
気持ちが焦る…
今日を逃したら…
逃したら…
ハンドルを握る力が強くなる。
苛立ちが止まらない。
周りの車全てが、迷惑な運転にさえ、思えてくる…
こんなことしているから…
バチが当たるのかもしれない…
いや、かもしれない、ではなく、バチが当たるのだろう…
それでも、気持ちが止まらない…
家族と過ごせる時間。
信じてもらえないかもしれないが、この時間(とき)は、俺にとって尊いものだ。
本当にそう思っている。
だけど…
彼女と赤ちゃんが病院にいるのは、今だけ…
退院してしまったら、次に会うのがいつになるのか、いや、多分本当に何ヶ月も会えない…
彼女は育児休暇は取るつもりはない、と簡単に考えている様だが…
新生児が簡単に保育園に預けられる筈がない。
病気の治療もしなければならない彼女が、予定通りに仕事に復帰出来るワケがない…
俺はそう思っている。
やっぱり会いに行こう…
夕方まで家族と存分に過ごそう。
彼女の夕食前くらいに少しだけ…
ほんの少しだけ…
下手な言い訳は考えることも出来なかった。
出産した先輩に面会する。
ハッキリそう言った。
あまり喜ばしい顔はしなかった。
当然だろう。
しかし、出産の面会なのだから、とウチの買い物と一緒に、ミルクを買って俺によこした。
ウチのヤツは、本当に出来たヤツだ。
それなのに俺は…
最低だ。
本当に最低だ…
分かってる。
でも…
……………
家族との外出が長引いた。
家族に八つ当たりしてしまった。
本当に最低だ…
ともかく出掛ける。
平日の夕方。
予想以上に道路が混んでいる。
途中彼女の希望通りにケーキを買う。
夕食前どころか面会時間ギリギリになりそうだった。
気持ちが焦る…
今日を逃したら…
逃したら…
ハンドルを握る力が強くなる。
苛立ちが止まらない。
周りの車全てが、迷惑な運転にさえ、思えてくる…
こんなことしているから…
バチが当たるのかもしれない…
いや、かもしれない、ではなく、バチが当たるのだろう…
それでも、気持ちが止まらない…
