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?…好き…?

第22章 出産…

○○さんは俺が苦手な女性職員だ。
彼女はその○○さんを好いている。
赤ちゃんが産まれたら、○○さんを家に呼びたい様だ。
俺は何だか少しイラついていた…
「あぁ、まぁ、そうなんだけど、あの人は子供小さいし、帰ったら忙しいだろうから~」
「ど~せ俺は暇人ですよっ、つか家族に産まれる、とか、産まれた、とか、連絡するんじゃないんだから、次の日とかでいいんじゃね?」
「そうか、そうよね、明後日○○○長居るかしら?」
「今、シフト表無いからハッキリ言えないけど、多分居る筈だよ」
「じゃ明後日でいっかな」
「あぁ、それでいいと思うよ」
「そうよね」
小一時間位喋っていただろうか、俺も間もなく家に着く。
「んじゃそろそろ…、明日頑張ってね、って、頑張らない分娩なんだっけ?(笑)」
「アタシ麻酔で寝てるだけだからね(笑)」
……………
明日…か…
やっぱり、もうお腹を見ることはなかったか…
そんなもんだよな…
フン…(笑)
俺しか連絡先知らない…か…
ウソつきめ…
でも…
ちょっぴり…
嬉しいカナ…?
もう2人で会わないだろう、ということの淋しさ。
でも、出産の為に入院したこと、身内以外では誰よりも、ではないだろうが、おそらく相当直ぐに連絡してくれた、ということの嬉しさ。
色んな気持ちが入り交じる…
……………
今日は、彼女の出産予定日だ。
仕事に出た俺は、明日の○○○長の勤務を確認しておいた。
『これを見る時は、もう産まれているカナ?赤ちゃんお誕生日おめでとう!明日、○○○長居るみたいだよ、因みに俺は休みだけど(関係ない(笑))』
彼女にメールをした。
『赤ちゃん産まれました、○○時○○分に○○○○gで元気で小さくてカワイイよ、行きたいけど、まだ麻酔切れてないから行けないの』
彼女からもメールが来た。

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