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本当に…
一週間後くらいなのかもな…
『本当に早まったら一週間後くらいってこと？ムリしちゃダメだよ、ちゃんとご飯も食べてね』
そんな風にメールを返した。
もう…
お腹の大きい間には…
会わないんだろうな…
そして…
赤ちゃんが産まれて…
入院中に…
オトコ呼ぶヤツなんていないよな…
家の事…
出来ないって言ってるけど…
人が来てもいい様にって…
片付けて掃除してる…
友達呼びたい、みたいに言ってたな…
家にオトコ呼ぶなんてもっとあり得ないし…
かといって…
赤ちゃんほっぽって…
出て来られるワケないし…
赤ちゃんにも会いたかったけど…
やっぱり…
もう…
彼女とは…
会わないんだろうな…
赤ちゃんにも…
会うことなんか…
ないんだ…
きっと…
……………
また…
何時もと同じ…
毎日が過ぎていく…
退屈な日々…
あれから一週間近い。
赤ちゃん無事に産まれます様に…
妊娠中に乳癌で手術したこともあるが、彼女の元々の疾患も、極端な身体の消耗は良くないらしい。
仕事で体力を消耗し過ぎた時でさえ、発症することもあるらしい…
だから、計画的な分娩なのだ。
あの時…
『貴女と貴女の赤ちゃんが、健やかでありますように…』
そうメールをしたが、心底そう願っている。
彼女はケロッとしているが、俺からしたら、普通の出産ではない。
本当に…
彼女と…
赤ちゃんが…
健やかでありますように…
……………
その日俺は、仕事が遅出だった。
仕事が終わり、例の喫煙所で一服する。
携帯を時計代わりに取り出して見る。
『着信あり』
ん…
誰…？
かみさん、早く帰って来い、か…？
えっ…!?
違っ!?
彼女っ!?