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?…好き…?

第22章 出産…

……………
それから暫く…
何も無い日々が続いた…
彼女から電話もメールも無い。
俺自身も、妻の事が気掛かりでもあったし、彼女にメールさえしなかった。
いや、彼女から何も連絡が無いことが、彼女の『答え』の様な気がして、何も出来なかったのかもしれない。
毎日が何時も通りに過ぎ行く…
同じ事の繰り返し…
俺が仕事で遅いことさえ、寂しがる妻…
出掛ける事どころか、携帯を触るのも嫌だった。
暇つぶしに携帯でゲームをすることさえしなかった。
気持ちがイライラしている…
胸がモヤモヤしている…
何に…?
彼女に会えないから…?
妻が寂しがるから…?
……………
2週間が過ぎた時…
一通のメール…
嘘っ…!?
彼女からっ…!?
驚きと同時に、浮かれている自分…
いや…
浮かれちゃダメだ…
こんなに…
2週間も…
何も言って来なかったんだ…
もう…
俺を特別扱いしてるワケじゃないに決まってる…
ただ…
退屈かなんかでメールを打っただけ…
そうに決まってる…
『毎日暑くて汗びっしょりで着替えてばっかり、予定日より一週間くらい早まりそう、家事と子供の世話に追われて、ご飯もちゃんと食べてなかったら、体重が増えてない…、先生にももう少し増えてもいい、みたいに言われたから、ちゃんと食べて少しくらい増えてもいいよね、とにかくお腹が張って家の掃除や片付けが出来ないよ』
一週間早まる…?
じゃ…
あと一週間で…?
出産…?
やっぱり…
先生に増えていい、って言われるなんて…
赤ちゃん居るのにあまり増えてなかったんだ…
病み上がりだってのに…
ちゃんと栄養摂らないなんて…
まったくもう…
それに…
そんなにお腹張り出してるのか…

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