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?…好き…?

第21章 出産間近…

「もぉしもしぃ~」
「ゴメンっ、いつも午後まで待たされるって言ってたからっ、シャワー浴びちゃっててっ、こんなに早いと思わなくてっ、電話っ、気付かなくてっ…」
しどろもどろだった。
「今日は何だか早かったのよぉ~」
「それで?どうすればいいっ?今、病院方面に向かって走ってるけどっ?」
「子供が○○にあるレストランが良いって言って、もう来てるの」
「○○のレストラン?あぁっ、あそこかぁ~」
「あ、分かる?」
「うん、分かるよ、そこに行けばいい?」
「うん、来て」
「でも、もう着いてるなら、ご飯終わっちゃうんじゃない?」
どうしよう…
…一緒にランチ…
どうしよう…
「大丈夫よ~、ウチの子がまともに食べないの知ってるでしょ(笑)」
「時間かかるから大丈夫って?(笑)」
「そうそう(笑)」
「分かった、じゃあそっち行くね」
「うん、待ってる」
「うん、じゃあ後でね」
良かった…
正直、帰られてしまうかと思った。
ユニフォームがある、とはいえ、彼女に今ユニフォームは必要ない…
でも、彼女は待っていてくれる。
俺なんかを…
早く行きたい…
そしてランチを一緒に…
でも…
そうしたら帰らなくちゃ…
いや、今日はランチ出来るだけでも満足しなくっちゃ…
妻も…
って…
えぇっ!?
なんだこの渋滞っ!?
俺は、違う道に逸れることにした。
こっちは…
良し、大丈夫そうだ。
暫くその道を進んだ…
のも、束の間。
あれっ…?
こっちもっ!?
何なんだ今日はっ!?
妻に、彼女に会ってランチする、と言ってしまった今日に限って…
只でさえ、のんびりはしていられない、と思っているのに…!

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