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?…好き…?

第21章 出産間近…

本当に彼女は不思議な女(ひと)だ…
だが、どうあれ…
彼女にどう思われていようと…
会いたい…
彼女と過ごしたい…
いや、もしかしたら、彼女と過ごせれば、彼女に悪く思われていない、と、思えるからかもしれない…
何故…?
こんなにも…
彼女に良く思われたいのだろう…?
……………
ともあれ、明日は半月ぶりに彼女に会える。
無事に、と云うのも大袈裟だが、俺は仕事を終えて、家に帰った。
先ずは、明日出掛けることを、妻に話さなければ…
ユニフォームのこと、ありのままを話した。
「明日○○さんが、検診で丁度こっちの方に来るんだって、それで頼まれちゃってさ…、で、ただ渡すのも何だからさ、一緒にランチでもどう、ってことになって…」
このところ、妙に寂しがる妻に、下手な嘘をつくより、これが正解だと思った。
が、正直、あまりいい反応ではなかった。
当たり前と云えば当たり前なのだが。
だが、俺は昔から自分の大切な友人は、男女問わず、会いたい時は、会いたい。
これは譲れない。
彼女はそういう大切な友人だ、とアピールしたかったのかもしれない。
と、同時に、いや、それ以上に、彼女とやましい関係ではない、と思わせたかったのかもしれない…
だが、寧ろこれは逆効果だっただろうか…?
それでも俺は、ユニフォームという大義名分を片手に、明日出掛けるということを、言い切った。
何度も言うが、俺は妻を愛している。
妻に寂しい想いをさせるのは、本分ではない。
なのに、彼女には会いたくて会いたくて仕方がないのだ…
自分でも、自分の気持ちが、相変わらず理解出来ない…
けれど、こう言ってしまったら身も蓋もないだろうが、妻には毎日会える…

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