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?…好き…?

第17章 会えない…

「あの…さ…、今月最後の日…、今度の…土曜日…、俺、まだ予定分からないんだけど、もし…、俺が大丈夫だったら、○○駅ドライブできる…?」
「うん、土曜日ならばあちゃん居るし、多分大丈夫よ」
「そっか、じゃ、また連絡する、それじゃあ今日はこれで…」
「うん、じゃあね」
俺は彼女の車を降りた。
彼女が出るのを見送って、自分もすぐに車に乗って出発する。
家に電話をしたが、やはり妻の様子がおかしかった…
後ろ髪引かれる様な、気持ちもあったが、今日はこれで良かったんだ、と思った…
……………
もう、明日は今月最後の日…
夜勤明けの俺は、午前中、いや、まだ朝と言うべきか、彼女にメールをした。
『明日俺は休みですが、また○○○○○駅のコンビニで待ち合わせて、○○駅ドライブしてくれますか?』
妻のことも、気になって仕方なかったが…
もしかしたら、もう彼女の出産後まで、会えない気がして…
やっぱり彼女と過ごしたい気持ちに、なってしまっていた…
でも…
彼女から連絡は来ないまま、翌日を迎えた…
土曜日大丈夫か、と話しておいたのに…
メール見てくれていないの…?
やっぱり…
俺の存在なんて…
彼女にとって…
そんなもの…
なのかな…
それでも俺は、出掛けた。
妻には、突然出掛けるより、その方がいいと思い、前日から適当な話をして、出掛けると言ってあった。
出掛けない方が、不自然だ。
とりあえず、○○○○○駅へ向かう。
車には乗らずに行った…
会えるかも分からないのに…
17時20分には、○○○○○駅近くのコンビニ着いていた。
まだ、仕事終わりの彼女は、電話しても出ないだろう…
煙草を吸って、時間を潰す。
17時30分。
メールを見てないだけか…
会う気はないのか…
恐る恐る電話する…

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