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第3章 一年前









ドアを開けると先程まであった吊るしておいたロープ代わりのシーツがなくなっていて、窓も閉めてあった。



「百合子様。」



「っ!」



後ろから声がしたので驚いて振り向いて見ると、民江がシーツを持って立っていた。


どうやらドアの影にいたらしい。



「こんなこといけませんよ。」



「何で自分の家の庭を自由に見てはいけないの?1人でビクビクしているのが本当に馬鹿馬鹿しいわ。」


思わずカッとなって声を張り上げてしまった。




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