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第3章 一年前




ここは二階。


窓の端には避難用に作られた木製の梯子が壁に付けてある。


恐る恐るその梯子に 足をかけようとするが、古いせいか木がしなっていたのでロープ代わりに部屋にあるシーツを結んで1つ紐を作っては何とか降りることが出来た。



やった!



一瞬自分が自由の身になったかのように喜んだが、まだ窓の下。


いつ見つかってもおかしくない。




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