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暗い少女は明るい少女?

第15章 修学旅行記

「へ?」

「『へ?』じゃなくって。写真。」  

「じゃあ、お願い。」

僕も写真を撮ってもらったのだった。
再びバスは走り出し、栃木県日光市に入り、日光東照宮の近くの駐車場で停まった。

「わぁー、寒ーい!」

さすが北関東と言うべきか、僕たちの県に比べかなり寒い。

「学ラン着て来て、正解だったよ。」と僕は純に言った。

「俺らは長ズボンだからいいけど、女子は大変だな。だってタイツは持ってきてるわけないからハイソックスだろ。足が冷えるだろうな。」  

純に言われて気づいた。

確かに灰音もすみれも美奈も足が寒いようだった。
そして僕たちは昼食をとった。幕の内弁当と卵スープが用意されていた。
僕たちにはちょうど良かったが、あまり食べない子には多いように見えた。

「なあ、柊一。これなんだろ?」

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