テキストサイズ

暗い少女は明るい少女?

第15章 修学旅行記

僕のクラスは私立文系のクラスだ。男の子が少ないのもそのせいだった。

「なあ、水沢さん写真撮ってくれや。」

男子の1人が灰音に言う。

「いや。」

「写真くらい取ってあげなよ。」

美奈が言う。

「嫌だ…。」

灰音がいつも純と僕以外の男子にちょっかいだされていたのは知っているが写真ぐらいで害があるとは到底思えないんだけどな。
その時、見かねた美奈が後ろに行った。

「写真撮ろうか?」

美奈が声をかけた。 

「いいの?美奈さん?」

「ええ。写真ぐらいは。」

「じゃあ、俺も!」

いきなりデジカメをたくさん渡されたがさすがは美奈だ。

「順番にお願い。」

その言葉で混乱にならずに済んだ。 

「柊一、いいの?」美奈が聞いてきた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ