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暗い少女は明るい少女?

第56章 今しか出来ないこと

「合理的よね、柊一って。」

灰音が言う。

「そういや、ラーメンとか蕎麦とかうどんとかもレンゲに麺乗っけて食べてなかった?」

「そっちの方が服に汁が飛び散らなくて汚れる心配が無いからな。」

僕はそう答える。

「オシャレで帽子も被らないよね、マトモに日避けで被るでしょ。あまり運動もしないから上下セットのジャージも持ってないし。」

「うん、まあ、そうかも。」

僕はどちらかというと自分の見た目には無頓着だ。
さすがにパジャマを着たまま出掛けたりだとかはしないし、パジャマ代わりのジャージで出掛けるという習慣も無いため、大体いつもジーパンが多い。
そのためかオシャレだと言われることがあるから、僕は余計に意味が分からなくなる。
純が要約してくれたことがあった。

“つまり、外できちんとした格好をしてるだろ?その普段の柊一の格好は基本的にセンスが良いってこと。”

この言葉を聞いた時は心底驚いたが。

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