テキストサイズ

暗い少女は明るい少女?

第55章 純の話

柊一には灰音が彼より長くピアノを習っていたのが分かった。
柊一は驚いたが、なんとなく頷けた。
灰音は自称音痴だと言うが決して歌がめちゃくちや下手な訳ではない。
音痴がカバー出来る程、灰音にはずば抜けてみんなより長けているところがあった。
それは…

リズム感。

音の伸ばし方、何拍子の曲かなどリズム感だけは抜群だった。
ピアノを習っていたのなら、そういうのは確かに分かりそうなものだ。
柊一は府に落ちた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ