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暗い少女は明るい少女?

第55章 純の話

見事に演奏を終わらした灰音。
柊一は目を見張りぱなしだった。

「灰音、ありがとう。なんつーか、お前、すごいな。」

柊一が称賛の声をかける。

「…別にスゴくないよ。私はピアノ習ってたから弾けたわけで。」

「ちょっとやそっと習っただけでは無いんだろう?あれは1年やそこらじゃ、無理だし。」

灰音はバレたかという感じで笑う。

「6年ね、習ってたの。中学の時は独学だったけど。」   

「なるほどな。」

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