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暗い少女は明るい少女?

第53章 僕の弟

励ましの言葉だった。
1番、泣きたいのは希一だろうに、その弟に慰められるとはなんと情けない兄だろう。
僕は内科で取り敢えず紹介状を書いてもらい、それを手に希一を連れて同じ病院内の精神科へ向かった。
椅子に座っている希一に聞く。  

「何か飲む?」

コクン

「何が良い?」

困った顔をする。
あー、この聞き方じゃ駄目だ。

「ポカリスウェットで良い?」

コクン

僕は頷くと自販機で希一にポカリスウェット、自分用にカルピスを買って希一の所へ戻る。

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