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暗い少女は明るい少女?

第52章 僕と灰音~memory~

灰音から僕がミニカーを取られたことを聞いた椿ちゃんは、思い当たる人でもいるのかハッとした顔になった。

「もしかして…」

椿ちゃんは僕と灰音を近くの河原まで連れて行った。

「やっぱり…」

木の陰から様子を伺う。
そこには僕のミニカーを取り上げた男の子が数人の友達とたむろしていた。

「どうする?シュウくん?」

僕は灰音にシュウくんって呼ばれたことに驚きながら男の子の前まで歩いていった。
2人にこれ以上、迷惑かける訳にはいかない。

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