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暗い少女は明るい少女?

第52章 僕と灰音~memory~

「どうしたの?」

黒髪を三つ編みにして白いワンピースを着た色白少女が聞いてきた。

「だあれ?」

「あたし?あたし、水沢灰音。」

これが僕と水沢灰音との出合いだった。
僕は灰音という少女を暫し見つめていた。

「ねえ、君は?」

「僕?柊一…北条柊一…。」

「柊一くん…ね。」

灰音はそう呟いた。
灰音は僕に泣いてた理由を聞いた。
僕はかいつまんで先程の出来事について話した。
灰音は困った顔をした。

「困ったなあ。お姉ちゃんがいたら取り返してくれたかもしれないけど今、塾行ってるしなあ。」

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