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暗い少女は明るい少女?

第51章 僕が好きなもの

僕は純が如月に殴られるのが目に見えていたし、そうなった場合、灰音が傷つくのが分かっていたから敢えて如月に殴られたのだ。
好きな人が殴られる程、気分が悪いことは無いだろう。
僕がそう言うと灰音は真面目な顔をして言った。

「アンタがそこまで計算しているとは思ってなかったわ。でもね、柊一が殴られて良い訳にはならないでしょう?」

「純が殴られるよりマシだったんじゃないのか?」

「バカ柊一。アンタは私の幼馴染み。マシな訳無いでしょう?」

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