テキストサイズ

暗い少女は明るい少女?

第50章 紅い竜と蒼い光

「あっ!おい、紅!」

紅は教室を飛び出して行ってしまった。
あの様子じゃ、帰って来ないだろうな。
僕は軽くため息を吐いて椅子に座った。

「ねえ、紅くん、何かあったの?」

相沢さんが僕に聞く。

「僕にも分からないんだ。光さんに会ってから、おかしくなったのと何か複雑な家庭的事情がありそうなこと以外はちんぷんかんぷんで。」

僕はふと疑問を感じて言った。

「そういや、相沢さんは何故、紅と僕の間にあったこと知っているの?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ