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暗い少女は明るい少女?

第50章 紅い竜と蒼い光

「でも友達なら…」

「それはワガママよ。柊一くんは光さんの友人でもあるのよ。そう言うのは友達とは言わないと思うけど?」

「何っ!」

紅の声が変わった。
ヤバイ!
僕はほとんど反射的にドアを開けていた。

「柊一くん、」

紅は相沢さんに殴りかかる寸前で固まっていた。

「紅、やり過ぎだ。僕ならとにかく、女の子の相沢さんを殴ろうとするなんて。」

「俺が…俺が何を背負っているか知りもしないくせにっ!!」

紅の声が響いた。
今まで聞いたことが無い程、悲しげな声で。

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