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暗い少女は明るい少女?

第39章 雪色旅行

「フェルメール」

17世紀のオランダの画家の名前である。
ありふれた日常の中に不思議な静けさを漂わせた作風が特徴の多くの謎に包まれた画家だそうだ。
主な作品としては「牛乳を注ぐ召使い」「真珠の耳飾りの少女」辺りがあげられる。

「ねえ、フェルメールって真珠の耳飾りの少女を描いた人でしょう?」

僕らはJRで水道橋から代々木まで行き、都営地下鉄の大江戸線に乗り換え六本木まで行く地下鉄の中で灰音が僕に聞いてきた。
僕たちは乗り慣れないながらも東京地下鉄路線図を駆使してなんとか行くことが出来た。

「うん。だけど真珠の耳飾りの少女の絵は無いだろうけどね。」

すると灰音はにっこり笑った。

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