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暗い少女は明るい少女?

第37章 灰音と純と如月

「僕には分からないんだ。純はいつも灰音のことばっか見てたし心配してた。いくら鈍感な僕でも純が灰音に好意を持ってたのは分かる。」

「じゃあ、なんで?」

「分からないんだ。」

僕には何かが引っかかった。
家に帰ってもベットに横になりずっと考えていた。
灰音に聞くわけにもいかないし、純に聞いたって答えてくれるわけない。
でも、このままギクシャクしたままって言うのもなあ。
わざわざ僕があれこれ手助けする必要が無いのは分かってるけど。
僕はipodで歌を聞くことにした。
考えたって埒が明かないから。
ちょっと古めの歌が耳に入ってきた。
これって失恋の歌…
いつもは何とも思わない歌の歌詞がしっかり聞こえてきた。

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