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暗い少女は明るい少女?

第37章 灰音と純と如月

僕はふと6月に如月と会った日のことを思い出していた(第27章参照)。

「ああーっ!」

僕は声を上げるとベッドから跳ね起きウエストバックに手近のものだけを入れ、背負うと家を飛び出した。
母が呆気にとられた顔をしていたが構わずに真っ直ぐある場所へ向かった。

「純!」

僕は純の家へ行ったのだ。
美奈はまだ帰ってないようだった。

「純、話したいことがある。」

「別に俺は話すことなんてないよ。」

「僕はあるんだ!」

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