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美奈は首を傾げた。

「でもいいと思うのに。灰音なら純とお似合いなのに。」

「なんのことだ？美奈。」

「柊一、まさか知らなかったの？」

僕にはさっぱり分からない。

「柊一ってホント鈍感ね。灰音は純のことが好きだったの。」

「まさか！」

「可笑しなことじゃないでしょう？きっと灰音は文化祭の時告白したのよ。それで振られた。」

美奈に言われて僕は思った。
確かに思い当たる節なんていくらでもある。
しかし…

「純は灰音が好きだったはずだよ。」

「え？」