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海蛍

第2章 2012年 夏

ダサいって・・。


さっきは優しかったのに。



あ~・・ダメだ。

我慢限界。


そう思った瞬間、ハルと雅人を見てる視界が歪む。

私は溢れてくる涙をぐっと我慢し、必死に平常心を演じながら

『雅人!ちょっと横になってるから』

と伝えた。

「大丈夫か??」

と心配して私を見る雅人と、無表情のハル。


今すぐこの場から居なくなりたかった私は“大丈夫”とだけ言って寝室に向かった。

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