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海蛍

第2章 2012年 夏

「蛍っ、大丈夫か?!」

雅人が心配顔で傍に来て火傷した手を取り

「真っ赤だなぁ・・薬塗って冷やしながらゆっくりしてろな?」


そう言って優しく笑った。


『でも・・・』


「いいから!後は俺と遥人でやるから!」


「えー!俺客なのにぃ?!」


「うるせっ!早く手伝え!」


雅人に言われ渋々雅人の傍に行くハルに


『ごめんなさい。ありがとう』

ペコッと頭を下げた私にハルは

「・・だっせー女」

と耳元で冷たく囁き雅人の横に行った。

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