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いいから早く俺のものになれよ

第1章 入学、そして

「遅くなってごめんね~
 って、淳也、
 モテモテぢゃない!?」

会うなり、そう言ってくる美幸。

「なんで~?」

「だ、だって・・・、
 今、いろんな人が淳也のこと
 みてた・・・。」

俺は辺りを見渡す。

目があった女が
次々と急いで目をそらす。

「ね、淳也・・・。
 あたし不安だよ・・・
 淳也が心移りとか
 しちゃわないか・・・。」

「大丈夫だよ。
 俺は美幸一筋だ。」

そう言って美幸の頭を
俺の胸へと引き寄せる。

「うん。
 あたしだって、
 淳也一筋だからね!」

「ああ、
 俺から離れんなよ。」

美幸は嬉しそうに
俺に寄ってくる。

「今日はどこ行きたいんだ?
 美幸がいきたいところは?」

財布の中身は
2000円位しかなかったから
あんまりお金が
かかるところじゃ
ありませんように・・・・。

そんなこと祈っていると、

「今日、うち
 誰もいないんだ・・・。」

少しうつむきながら
顔を赤らめて言う。

「で、うちに来てくれない??」

心の中で助かったと思いながら、

「行ってもいいの?」

と、聞き返す。

「も、もちろん!
 男の子をうちに呼ぶの
 初めてだから
 緊張しちゃって・・・」

「そうか。
 俺でいいのか?
 初めてお邪魔する男が。」

「うん!
 来て欲しい。」

と、なり、
二人で美幸の家に向かいだした。

すると・・・

「あ、あのう・・・」

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