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FREE BIRD

第39章 背徳の上の想い

ゆっくり池の中を揺れながら進むボート。


誠さんのTシャツから覗く逞しい腕。


オールを漕ぐ度、筋肉が浮き出てドキドキした。


私やっぱり体目当てかしら?


自分にちょっと嫌気がさした。


静かに揺れる水面に私が歪んで映る。


私は何を望んでいるんだろう?



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