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ふしだらと言わないで

第4章 慰み者の娘

 私はおじ様に連れられ、今までいた別邸から本邸へ向かった

 よい着物を着ている
 私みたいな貧相な育ちの女にはもったいない高価なものだ

 本邸に入り、廊下を歩く
 やがて辿り着いた襖を開いた向こうは宴会でもするような大部屋で、ずらりと人数がひしめき合っている



 下座は女だ
 着物を纏う使用人…
 10数人はいるだろう美女たち

 上座はおじ様の家族
 長兄、次兄、そして愛娘

 龍也、裕也、美姫

 いずれも美男子と美少女でおじ様の血をすごく思う



 中間には料理長や使用人の上司に当たる執事の方々、SPの人らしき者までいてそうそうたる顔ぶれだった



 総勢40は上ろうかという視線の雨が私如きに集中する

 緊張しないわけがなかった

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