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ふしだらと言わないで

第4章 慰み者の娘

 あれから五日が経ち、私は未だに恐怖を払拭できないでいた

 絶望的な初体験…
 思い出すだけでガタガタと震えた
 あの時の記憶は脳裏に直接叩き込まれたように消えない

 痛みは消えても精神的な傷は一向に癒えなかった

 怖かった、何もかもが
 今でも痛みは思い出せる



「どうかしたかね?双葉」
「い、いえ…」



 最大の救いはあれから一度も抱かれてないことだろうか

 でもそれもわからない
 今夜にでも抱かれるかもしれない

 私には人権がない
 奴隷同然の身分なのだった
 おじ様のさじ加減ひとつでメチャクチャにされなければならない

 それを思い知らされた
 自分がいかに甘かったか…

 おじ様が優しかったのは
 道具を性能を引き出すためだ



「舌を出しなさい」
「は…はい…」

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