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ふしだらと言わないで

第5章 慰み者の娘 2

 淫らな座敷の中、仕事がなくなった私は静かに控えていた



「双葉、きなさい」



 おじ様は一人だった
 誰を抱くのも自由なのに…

 私はなぜか緊張した
 近くに控える



「お酒ですか?それとも…」
「お前をいただこう」



 嫌だと言えるわけもない

 なぜそんなことを思ったのかもわからないが…



 お酒の味がする
 おじ様の膝の上で酔わされる

 早くすればいいのに
 キスだけしかしてこない



「久しぶりだな、話すのは」
「………そう、ですね…」



 こないだ見てしまった
 おじ様が女を抱いて重なる所を

 きっと溜まるのだろうな
 男が女を抱くのは自然なことなのだ
 そんな風に納得する一方で

 いつまでもわだかまる自分がいた

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