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ふしだらと言わないで

第5章 慰み者の娘 2

 なぜか嫌だと思った
 おじ様は雑な抱き方はしない

 見たくなかった
 気づきたくなかった
 頭が混乱していた
 私はずっとこう思っていた



 私には話しかけてもくれないのに…



「裕也と仲がいいそうだな」
「え…?」
「あれはいい男だ」



 おじ様の口が違う男を語る



「満更でもないと聞いたが」
「いいえ恐れ多い…」



 見つめ合って口づけする

 唇が離れたあとも
 おじ様は私を見ている



「色っぽい顔をするようになったな
恋でも知ったか?」



 引き寄せられるように
 キスをして求め合う

 そんな…
 恋なんて知らない…



「旦那さま…
それより今は私だけを…」
「そうだったな
今は双葉を味わおう」



 着物がはだける
 現れた肩、背中…胸
 愛される時間が始まる

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