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君のため。

第96章 ~長文すぎるメール~

彼の部屋に行ってから一週間後くらいのメール。

とりあえずこの頃の私は自分で自分がコントロールできないくらいに、ひたすら彼を求め続けていた。
今から考えると、どう考えても長文すぎるメール。
伝えたい気持ちが溢れ過ぎていて、長すぎることに気がつかなかった。

冷静と情熱の間のメール。
今更どうすることもできないことをわかっていての内容。
誰の責任?
あの時どうしてたら?
そしてどこでどうなったか、

「じゃあ今晩来いよ。
部屋では本当に最後になる。
運命とかなんとか言っておいて結局なにもできないくせに」

…じゃあ行く。

「23時半に来れないやろ」

…無理。


後からわかるんだけど、この23時半って友達と飲んだ後っていう時間らしく、…元カノに対する扱いがひどすぎる。
わざわざ行ったとして、友達優先。行かなくて良かった。

…それくらいに私のこと、どうでもよくなられてるのにね。

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