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君のため。

第93章 ◇メアド抹消失敗と私の弱さ◇

やけ酒飲んでるって。

ここぞとばかりに優しいメールを送ってしまうような私は、本当未練たらしい男、
みたいよなー。

つくづく自分が嫌になります(ー ー;)



…そうです。
あんなに彼とのメール交換に使ってたアドレス捨ててしまおうと、
吹っ切ろうとしていたのに、
とりあえずメル友に。
しかも私の提案…(>_<)

最後の最後にアドレスを捨てることを彼に送信してしまう自分の弱さも悪いのだけど。

でも最後の最後に彼からやってきたメール、

「メールを消す前に一つ聞かせて下さい。僕が去年、略奪をしてたら一緒になってましたか?」


「いま会社で自分の地位を揺るがす大変なことが。聞きますか?」


…計算?私と繋がっていたいための計算でそんなこと言ってるの?
…でも知ってる。違うよね。そんな計算できる人じゃない。悔しいけど。

にしても、
なんで最後の最後に今更そんな話を?
なんで連絡できる手段全部消すよって言ってる私に、今更あなたの会社の問題を聞かせようとするの?

そう思いながらも私はこれらのメールにいちいち反応してしまう。
ダメだな。本当、意思が弱い。


で提案。
…私達、メル友としては繋がっていけるのではないでしょうか。
今彼女さんに言いたくても心配かけられないから言えないこととかあるだろうし。
私もあなたにしか出来ない相談が出てくるかもしれないし。


「色々とややこしくならなければいいよ」


…なにその答え(´・_・`)
ややこしくなりようもないでしょう。話を途中まで聞いて終わらされるのも気になるし。


ということで。


だからもう少しだけ、


せめてメル友で。


あなたの周りが早く色々片付いて、彼女さんとの心穏やかな時間を取り戻せるようになって、


そして早く、
私を完膚なきまでに立ち直れなくしてほしい。


とりあえずそれまでの間、


その日はすぐやってくるんだろうけど、


もう少しの間だけメル友で。

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