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身代わりH

第6章 *滴る水

その間もお兄ちゃんの指があたしの中を蹂躙し、たちまち熱が高まる。




そんな自分の体を恨めしく思った時、お兄ちゃんは唇を離して言った。




「…ココがイイんだろ?しっかり感じてろ」




「-!だ、だめ…っ!」




「何言ってんだ…、ほら、この音…父さんにも聞かせてやるか?」




ぐちゅ、ぐちゅっ…。




耳元で響く意地悪な言葉と、わざとらしく立てた水音に、体が熱くなる。




「-やっ…はぁぁんっ…」




そうして抑えきれない吐息を漏らした時、再び物音がしてお父さんがトイレから出てきた気配がした。




相変わらず上機嫌なお父さんの鼻歌がどんとん近づいて来て、あたしは息を飲む。




だけどお兄ちゃんは一層激しく中を掻き回してきた。

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